会話の数だけ、
相場の見え方が増えていく
短期国債の面白さは、1人で複数のお客様を担当し、さまざまな目線でマーケットの話を直接聞けることです。同じ相場でも、この水準なら買いたい、いや今日は様子見だと、会社ごとに考え方はまったく違う。その理由を会話の中で少しずつ掴めるようになると、視野が一気に広がり、債券市場の見え方が立体的になっていきます。一方で、複数のお客様を同時に担当しているからこそ、売りと買いが重なる場面も少なくありません。自分が電話対応で手が離せないときに、チームが状況を察してすぐフォローに入ってくれる。逆に自分が空いていれば、迷わずサポートに回る。その連携があるからこそ、緊張感のある取引でも最後までやり切れます。このチームワークも、短期国債ならではの面白さだと思います。
私はマーケット部門で、短期国債を担当しています。短期国債は国が発行する債券の中でも、発行から償還までが1年以内と期間が短いことが特徴です。取引は当社債券取引のプラットフォーム上で進むものが多い一方、短期国債はシステム上に出てこないけれども潜在的に売買ニーズが眠っている場合もあり、積極的にお客様(証券会社等の金融機関のディーラー)の声を拾いにいく動きが欠かせません。今日はどの銘柄や水準に買いがありそうか、どの銘柄なら売りが出せそうかを過去のやり取りや直近の動きを手がかりに、こちらから電話でヒアリングし、条件が合いそうな相手がいればすぐにつなぎます。時には1,000億円程度の取引が一瞬で決まることもあり、スピードと正確さの両方が求められる仕事です。
新卒で入社してから5年間、マーケット部門ではなく総務課で仕事をしていたM.Nさんですが、「トレーダーをやってみたい」という思いを次第に持ち始めたようです。特に印象的だったのは、総務の業務が始まる前から、勉強のために自主的にトレーダーのミーティングへ参加していた姿です。念願叶って配属後は、知識やお客様との会話に苦労しながらも、コツコツと努力を重ね、着任4か月で担当を持つまでに成長しました。現在も試行錯誤を続けながら、前向きに挑戦してくれています。