私の仕事は、財務省が発行する国債を、証券会社や銀行が取引する場を支えるトレーディングです。取引は主に債券取引システム上で行われますが、我々トレーダーが仲介をし約定を付けることもあります。担当するお客様(証券会社等の金融機関のディーラー)が何を買いたいのか、何を売りたいのかを日々読み取り、社内のトレーダーとの情報交換も交えながら、取引につなげています。たとえばお客様がある銘柄を買いたい場面では、その銘柄を売りたい相手を探し、条件を擦り合わせて約定まで運びます。金額が100億円、200億円と一気に積み上がることもあり、スピードと正確さの両方が求められる世界です。朝はその日の相場の流れをイメージしながら準備し、周囲のトレーダーとも情報交換しつつ、その日のマーケットの動きを注視しながらトレードに臨みます。また債券市場が今後さらに発展するためより魅力的な市場を作ることも意識して市場参加の声を丁寧に拾い活用向上施策を考えることもマーケット部門の重要な役割です。
自分がつけた価格が、
世界へ配信される
面白さは、金融の中心にいる実感が持てることです。前職は証券会社の営業で、金利や相場の情報を元にして、お客様へ説明する立場でした。でも今は、そのニュースの根拠になる情報に直接関わっています。自分が取引に関わった長期金利がニュースや情報端末に反映され、世界中に配信されていくことを目にすると、立っている場所が変わったと実感します。取引は一瞬なので、ミスが損失につながる緊張感もあります。それでも、お客様の意図を読み切って狙い通りに執行できたときや、「助かりました」「ありがとう」と電話をもらえたときは、大きな安堵と喜びを感じることができます。
入社時のインストラクターを務めましたが、社内のコミュニティーにすぐ馴染んだことが印象的でした。人の懐に入るのがとにかく上手で、入社早々、自分のお気に入りの配信ドラマを熱烈にアピールしてきたことは良い思い出です。トレーディングは営業的な側面が大きい仕事ですが、持ち前の関係構築力で若くして部内の中心トレーダーとして活躍しています。今後は野球部出身らしく、兄貴分として若手育成でも力を発揮してくれるはずです。