金融市場トレーディング部 2016年入社 総合職

入社動機/金融という視点を通して世の中を見たい

就職活動先は、基本的に金融関係に絞っていました。その理由は、金融が人の暮らしになくてはならないものであるから。そして、金融という視点を通して世の中の動きを理解し、専門的知識を習得したいと考えたからでした。当社に魅力を感じたのは、金融業界におけるインフラ面を担っているため。企業研究を進めるうちに、債券マーケットで当社が不可欠な存在であることを知り、この会社で働きたいと思うようになりました。また、入社1年目からトレード業務に配属となり活躍している方もいると聞いて、私も金融マーケットの最前線に携わりたい、チャレンジしたいと強く願ったのを覚えています。

現在の仕事/当社で働くやりがい

入社して約6年間は短期国債トレーディング課に所属し、その後国債トレーディング課に異動しました。顧客である証券会社のディーラーの方と会話を重ねながら、次々と入ってくる売りや買いの注文を仲介し、取引を実現させることが私たちトレーダーの仕事です。前日までの海外債券市場の推移や明日以降の方向感、ディーラーが当面のトレンドを強気・弱気のどちらと見ているか、売買に関してどういうニーズを持っているかなどを汲み取りつつ会話を進め、約定につなげていきます。また、業者間市場の売買を見ている立場としての考えを質問されることもあるので、相場の流れを捉え、それを客観的に伝えることも業務のひとつです。店頭市場を見ているディーラーの方が知識量、相場動向に詳しいことはもちろんですが、「ディーラーには見えない業者間市場のお話は貴重」という言葉を頂いた際は債券取引の仲介業務の意義と役目を実感しました。

短期国債トレーディング課では、ひとりの社員が複数先の顧客を担当するため、相場動向について様々な方から見方や考えを直接聞けることが醍醐味です。当時は新入社員ということもあり、顧客との会話からたくさんのことを教わり、とても感謝しています。国債トレーディング課では、上司から相場の考え方を教わりそれを業務で反復しながら理解を深める毎日です。学んだことが業務に結び付き、以前よりマーケットの動きが分かるようになったと実感する度にやりがいを感じています。

心に残るエピソード/忘れられない約定

通常の売買額は5~50億円なのですが、短期国債トレーディング課では500~1,000億円程度のまとまった額の売買をすることがあります。はじめてそのサイズの注文を聞いたときは、額に圧倒されてしまいドキドキしたことを覚えています。驚いている私の横で、先輩トレーダーが焦ることもなく、いつもどおり安定感のあるトレードで約定にいたる姿は非常に印象的でした。そしてついに私の担当顧客から1,000億円の注文が入り、いつも以上に緊張しましたが、冷静を心がけ約定に結び付けられたときは、何ともいえない達成感と嬉しさがあふれました。新人の私に相場について色々教えてくださっていたディーラーさんの注文だったこともあり、忘れられない約定の1つです。

 

現在所属している国債トレーディング課では、数秒で相場が変わることがあるので各金融機関のディーラーは瞬時に判断し売買を行っています。そのため、受けた注文は正確かつ速やかに執行することが重要です。まさにスピードが問われる世界です。そのような中、顧客のニーズに合致しそうな注文が入った際、いち早くお知らせしたことで約定できた注文や、その時の相場はどれも印象深く、こちらも忘れられない約定として心に刻んでいます。

これからの自分/チャレンジ

営業では、同時に様々な銘柄の注文が入る際、より約定に結び付きそうなもの(最も安い売り注文/最も高い買い注文など)をいかに判断しアナウンスできるか、瞬時の判断力が問われます。また、顧客にヒアリングするには、経済情勢やマーケット動向を理解し、担当する顧客の売買ニーズを把握していることが求められます。どちらも、一朝一夕では身につかず、金融マーケットの最前線で培った経験値や視野が活きてくるのだと思います。私には目標となる先輩/上司トレーダーがいます。取引を「こなす」だけではなく、他の人にはない付加価値のある判断・トレードをされます。私もそんなトレーダーになるために、上司に毎朝相場の考え方を教わっています。前日の相場を踏まえて今日どのような売買になるのか、理由を含めて報告し、上司から訂正・補足や分からない部分の説明をしてもらっています。そして、教わった知識や考え方をもとに独力で反復し相場を推測することでトレードスキル、相場観の向上に取り組んでいます。まだまだ私のトレーダーとしての経験値は高い方ではありませんが、国債トレーディング課へ異動した経験は、確実に私のトレードスキルをあげてくれました。最近は社内で若手トレーダーが少しずつ増えているので、自分の経験値を今度は社内に還元できるような取り組みもしていきたいと思っています。

1Day Schedule

06:00

起床

ニュースで情報収集しながら、出社準備。

07:00

自宅を出発

08:00

出社

先輩と相場について情報共有。

08:40

前場開始

これまでの顧客の売買やその日の海外市況から円債市場の動きをイメージしながら取引開始。

 

 

11:05

前場終了・昼休み

お昼は手作り弁当が多いが、近くのお店でお弁当を買ったり外食することも。自席でゆっくり、もしくは社内の休憩室で他部署の人と話しながら過ごす。

12:25

後場開始

オペ(※)、入札があればその結果次第で相場動向が変わることがあるので、結果を確認し後場の取引に臨む。

※日本銀行が行う公開市場操作(オペレーション)

15:20

後場終了

休憩開始

15:30

イブニング・セッション開始

イブニング取引をメインに行いながら、今日の動きを踏まえて明日のマーケット動向の予測。入札前日は相場動向についてディーラーの方と情報共有。

18:05

イブニング・セッション終了

18:15

退社

20:00

帰宅・夕食

23:00

就寝

 

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