国債の流通利回り、それが決まっている場が当社のマーケットであり、私たちの仕事が日本経済の一翼を担っていると言っても過言ではありません。 私たちの仕事は日本経済とそれを通じた一人ひとりの暮らしにもつながっているのです。

 

国や企業が資金を
社会から幅広く調達

 

債券とは、国や地方公共団体、企業が資金調達を行う際に発行する有価証券=借用証書のことです。発行された債券を銀行や保険会社などの機関投資家が購入し、その購入代金が発行体に渡ります。債券を発行することは、発行体である国や地方公共団体、企業が社会から幅広く資金調達するための手段です。債券には国債、地方債、社債などがありますが、発行額ではその9割近くを国の発行する国債が占めています。

 

 

公共事業を通して社会に還元

 

例えば国が公共事業によるインフラ整備を行う場合、その財源はどのようにして確保されるのでしょうか?もちろん税金で賄うといった方法も考えられますが、国債を発行して資金を調達することもあります。国債は様々な政府事業の原資となり、公共事業等を通して社会に還元されています。

 

 

高い信用力と安定した運用

 

債券にはあらかじめ利率と償還日が設定されています。償還日まで持ちきれば、定期的に利子が受け取れる他に償還日には元本が返金されるため、利回りに応じた利益を得ることができます。例えば、10年債を購入し、利回りが1%だった場合、途中で売却すれば価格変動の影響を受けますが10年間保有すれば1%で運用できます。なかでも国の発行する国債は、信用力の高さと流動性の高さから、多くの金融機関や機関投資家が保有しており、マーケットで活発に売買されています。

 

 

世の中の様々な金利の指標に

 

国債は私たちの暮らしに直結しています。もっとも身近なものとして、住宅ローン金利は国債の流通利回りがベースとなり、その動きに連動しています。一般に国は最も信用力が高く、資金調達コストは最も低くなるため、民間の住宅ローン金利は国債の利回りに上乗せされて決定されることになります。国債の利回りは世の中の様々な金利の指標になっているのです。

 

 

市場の安定性と
信頼性を保つという使命

 

当社で取引が成立した国債の利回りは、新聞、情報ベンダー等を通じて日々公表されています。また当社は、毎営業日午後4時には「BB国債価格」と呼ばれる国債全銘柄の価格を発表しています。金利や為替、株価は相互に影響し合うことから、多くの市場関係者が当社マーケットを注視しています。当社は取引システムの安定的運用、公正な価格形成や流動性向上に対する取り組みなどを通じて、市場機能の強化と信頼性確保を使命としています。

 

 

日本経済の一翼を担う

 

国債の流通利回り、それが決まっている場が当社のマーケットであり、私たちの仕事が日本経済の一翼を担っていると言っても過言ではありません。少子高齢化など、これから日本の社会が大きな変化を迎える中、私たちの仕事は日本経済とそれを通じた一人ひとりの暮らしにもつながっていくのです。