
数億円から数100億円単位の売買を仲介する
国債トレーディング二部 山﨑 佑大 YUDAI YAMAZAKI
2015年入社 慶應義塾大学経済学部経済学科卒
プロ中のプロである証券会社のディーラーを相手に取引を仲介

金融業界志望で、なかでも取引所などマーケットインフラとよばれる企業群が第一志望でした。その1社である当社にOB訪問した際、1年目から事業の基幹であるトレード業務に携わることができるという話を聞きました。金融市場の最前線に、市場を支える立場で直接向き合うことができる。その点に大きな魅力を感じ、入社を決めました。
現在はその希望通り、国債トレーディング二部に所属し、マーケットで売り方と買い方を結びつける仲介業務を担当しています。ここで言うマーケットとは、金融機関同士が日本国債の売買を行う業者間市場のこと。担当する顧客はいずれもプロ中のプロである各金融機関のディーラーです。1回の取引額は数億円から数100億円。各ディーラーが市場でスムーズに売買できるよう仲介し手助けをするのが私たちトレーダーの仕事ですが、金額が金額だけに責任も大きく、緊張を伴います。
さらにトレードの世界は、秒単位で勝敗が分かれることのある世界。顧客会社のディーラーも、一瞬一瞬の判断で動いています。例えば、私が所属する部署で扱っている取引の最少単位5億円の取引をする場合、償還年限の長い国債、40年債などになると、利回りが0.005%変わっただけで顧客の損益が100万円以上変わることもあります。そのため、顧客の注文に対しては、できるかぎり素早く、かつ正確にこなす高い業務執行能力が求められます。そして、経済情勢やマーケット動向、ディーラーの売買ニーズを把握し、より適切な売買が行えるマーケット環境を提供することが、私たちトレーダーの役割だと言えるでしょう。


目標は顧客に売買を提案できるような
トレーダーになること
現在、国債の売買は主に電子取引によって行われています。実際の取引方法としては、顧客が自分自身で直接端末から発注する場合と、私たちトレーダーを介して売買を執行する場合があります。いずれの場合も「スクリーン」と呼ばれる取引画面を見ながら、取引端末を操作します。相場は常に動いているため狙いどおりに取引を成立させるには、まずは端末操作に習熟していなければいけません。
現部署への配属以降、インストラクターや先輩社員の指導のもと、トレードデビューに向け、毎日、売買シミュレーションを繰り返していました。第○回の10年債を5億円買って、あるいは売ってというように。そしていよいよ本番。実際に顧客から注文を預かった瞬間、緊張で頭の中が真っ白になってしまいました。周囲のトレーダーに声を掛けられて我に返り、助けられながら何とか取引は成立し事なきを得たものの、ほろ苦いデビューになったことを今でも覚えています。しかし、そうした経験を入社1年目にできたことが、今の自分の成長につながっていると感じています。
当面の目標は、自分から顧客に売買の提案を持ちかけ、取引を成立させることです。ときに、レートや数量が合わずに顧客が望む売買を行えない場合があります。事前に顧客との情報交換を通じてニーズを汲み取り、取引レートやタイミングに関する提案を行い、取引成立に結びつけられるようになる。そのために相場動向や各銘柄の需給について理解を深めるなど、顧客満足度を高めるための努力を続けたいと考えています。

1Day Schedule
06:30 |
起床 朝のニュース番組で情報収集しながら、出社の準備。 |
07:15 |
出発 45分程で最寄駅の東京駅着
|
08:00 |
出社 海外マーケット動向に目を通しつつ、朝会で使用する資料を作成。 |
08:20 |
朝会 前日の相場の振り返りや連絡事項の共有を行う。 |
08:40 |
前場開始 |
11:05 |
前場終了・昼休み 昼休みが1時間以上あるので、外食する機会も多い。 |
12:25 |
後場開始 |
15:02 |
大引け(午後の債券先物取引が終了) |
15:20 |
後場終了 |
15:30 |
イブニング・セッション開始 |
18:05 |
イブニング・セッション終了 今日の相場について顧客と情報交換を行い、明日の相場の予想を行う。 |
19:00 |
退社 |
20:00 |
帰宅・夕食 |
24:00 |
就寝 |
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