目の前の仕事に、常に全力投球

経営企画部 大久保 喬 TAKASHI OKUBO

2000年入社 一橋大学商学部商学科卒

 

 

CAREER STEP    

入社後、国債トレーディング部に配属。8年間、第一線でトレーダーとして活躍する。次に人事部に異動となり、研修制度の整備や採用等に携わる。2010年にシステムソリューション本部付となり、取引システム開発プロジェクトにトレーディング経験者として参画。以降、システム部門のリーダーを約7年務める。その後、リスク管理部を経て現在は経営企画業務を担当している。

 

 

 

コミュニケーションスキルを磨き、トレーダーとして開花

「人からは器用そうにみられますが、自分自身は不器用だと思っています。あれもこれも無難にこなして、ということはできない。目の前にある業務に全力で取り組む。常にそのような感じで仕事に向き合ってきました」。そう話す大久保は、トレーディング部門、管理部門、システム部門という、役割が異なる3つの部門を経験してきた。冒頭の言葉とは反対に、複数部署を兼務してきた社内でも珍しい経歴の持ち主だが、一つひとつの仕事に全力投球してきたことが大久保に複数の活躍する場を与え、厚い信頼を得ることに繋がったといえる。当社におけるキャリアストーリーの一例として、その足跡を紹介しよう。

大久保は入社後まず、事業の基幹にあたるトレーディング部門に配属され、そこで8年間、トレーダーとして第一線で働いた。学生時代に株式に興味を持ち、金融の最前線で働きたいと考えていた大久保にとって、トレーダーは希望通りの職種だった。

「配属後は、とにかく無我夢中でトレーディング業務に取り組んでいたように記憶しています」。上司や先輩にいろいろと面倒を見てもらいながら、業務面では必死になって周りについていったという。
「トレーダーが市場に対しどのように向き合うかは、人によって様々。蓄えた金融知識の面からマーケットを洞察し売買に反映させるトレーダーもいるし、顧客である証券会社のディーラーとのリレーションシップ深化に軸足を置くトレーダーもいます。私の場合は後者でした」。こまめな情報提供や人間関係づくりに力を入れ、ヒューマンコミュニケーションスキルを磨き続けた。結果、いつしか担当ディーラーの声色一つで、どの程度のレート水準で、どの程度の数量を売買したいと考えているのか推し量れるようになっていた。顧客からすれば、自分の考えを先取りしてくれるトレーダーは、とても頼りになる存在。入社6年目には大手の顧客を任されるまでになった。

「もう1人のトレーダーとペアを組んで大手顧客を担当し、矢継ぎ早に発注される注文をなんとかこなしていました」。証券会社の規模が大きくなると、発注金額も巨大になる。1,000億円を超える大商いも経験した。「毎日緊張の連続でしたが、大きな商いができることにやりがいも感じていました」と、当時を振り返る。

 

会社や仕事に対する見方が変わった人事部での経験

一方、そのころから、別の考えも頭に浮かぶようになった。トレーダーとして十分頑張ったということもあるのだろう、トレーディング部門とは違う部署を経験したいという思いが強くなっていったという。そうした中、入社8年目の2008年、管理本部の人事部に異動となった。

「トレーディング部門にいたことで、マーケットの仲介業務という本業についての知識は身に付きました。社員数が一番多い部門だったので、いま考えると、違う部署に移ってからも多くの人と関係が保ちやすいという部分もありました」
人事部での担当は、研修、採用、年金など。研修制度は、会社が強制するのではなく、やる気のある人をサポートする形がベストと考え、その方向で整備した。こうした点は採用の場面にも通じるという。

「積極性や根性という部分は人により違いがあるでしょうが、能力のポテンシャルはそう大きくは違わない。スーパーマンが採れなくてもいい。人事部に来て、そう思うようになりました。要は入社後の教育次第というところが大きいと思います」。その教育は、いやいや受けるものより、自主性を引き出す教育のほうがいいというのが大久保の考えだ。

人事部に異動したことで、会社や仕事に対する別の視点を得ることができたともいう。
「トレーダーは、顧客からの注文に対して、その都度自分の判断で対応しなければならない部分もある。一方の管理本部は、上司に話を通し資料を作ってと、順序立てて仕事を組み立てる一般的な進め方。一つの会社でありながら仕事のスタンスはかなり違います。そのことが新鮮な驚きだったと同時に、二つの部署を経験してみて、どんな仕事もその重みは変わらないと気付きました。また、それまではトレーディングのみを考えていましたが、管理本部に異動したことで視野が広がり、全社的な目線で物事を考えられるようになったと思います」。

システム部門のリーダーに抜擢

人事部の次に配属されたのがシステムソリューション本部だった。入社して10年が経っていた。新たな取引システムを開発するにあたり、トレーディング経験者をチームに参加させようということで、大久保に白羽の矢が立った。
「当時、取引システムの大規模開発が進められており、利用者観点テストの要員として開発に参加しました。同じくテスト要員として加わったメンバーとあれこれ悩みながらテストすべき観点を考え、テストケースを作成し、徹底してテストを実施。稼動後の品質にはまだ改善すべき点もありましたが一定の成果を出せたことで、ここまで自分は頑張れるという物差しになりました」。そしてこの開発終了後、大久保に新たな辞令が下る。

「すぐにシステム部門のライン課長という、当時の自分にとっては大役を命ぜられました。そこからまた無我夢中の毎日です。プログラミングやシステム運用など実作業は専門部隊がおり、私はその管理面を担当。トレーディング経験者を置くことで、利用者目線から全体をバランス良く見られるようにという意図だったろうと思います」。それまでの大久保のキャリアと仕事ぶりが評価されての異動だった。その後システム部門でリーダーを約7年務めた後、リスク管理部に異動となり、システムでの経験を生かして、更に仕事の幅を広げている。

最後に、大久保が感じるこの会社の良さについて聞いた。
「トレーディング部門もシステム部門も、若手社員が活躍できる環境が整っていると思います。事業の基幹であるトレーディング部門では、1年目から顧客への対応を任されますし、そのために取引システムの操作方法や電話での受け答え、金融知識をみっちり身に付けます。早くマーケットの近くで活躍したい、社会インフラとしてのシステムを支えたい人は即戦力になれる。やる気に満ちた人にとってはそこが当社の魅力だと思います」。

 

 

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